ふぅ〜っと飛ばされてみたら

40歳になった。人生80年ならば折り返し地点だけれど、かつて10代のころに見て、想像していた大人とはだいぶ違っている。当時のテレビ番組『トゥナイト』には、前髪をくるんとケープで固定したロングヘアーの女性がロボット並みに角張ったもりもり肩パットで扇子を片手に踊り狂っていた。そう、世はバブルだった。子どもだった私は、「大人になったら、あんな変な肩パットでボディコンを着なければいけない」とその出で立ちに本気で絶望したものだ。

それが今はどうだろう。ボートネックのボーダーにジーンズ、足元はスニーカー。たまにパンプスを履いても、ヒールの高さはわずか3センチ。フェロモンむんむんのバブル時代の女性とはかけ離れた、野草のようなのどかさで生きている。

あらためて40年という人生をふり返ってみると、「他力本願」ということばが似合う。人生の転換期となるタイミングで、わたしを引き上げてくれる人に出会えた。彼らのことばに感化されたわたしは、自分の意思とは少し離れたところへと世界を広げることができた。

それはまるでたんぽぽの綿毛のよう。風にふぅ〜っと飛ばされてみたら、着地した場所は思いがけず居心地が良かったんだ。

まだまだ人生はつづく。ならばまた、飛ばされてみようか。ふぅ〜っとね。

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